膣内フローラ遺伝子検査キット
V-Flora / V-Flora pro
膣内フローラ遺伝子検査キット「V-Flora / V-Flora Pro」は、患者様自身で膣液を採取、検査センターに検体を送付することで、膣内菌叢中のラクトバチルスの割合を遺伝子検査で確認できる製品です。本製品は、全国の婦人科および不妊治療施設でのみ販売を実施しています。
ラクトバチルス(Lactobacillus)は、女性の生殖器官における主要な善玉菌であり、特に子宮内膜や膣内の正常な細菌叢を維持する役割を果たしています。この細菌叢は、感染症の予防や妊娠の成功に関わるため、そのバランスが崩れると不妊症や流産のリスクが高まります。
- 検体は患者様自身で採取し、結果を確認することが可能です。膣液の採取のため、痛みを伴いません。
- 膣内のラクトバチルス内の割合*だけではなく、細菌性膣炎の主たる病原菌である、Gardnerella vaginalis, Prevotella bivia, Atopobium vaginae の3種の菌を同定することが可能です(3種の菌の同定はV-Flora Proのみ)。
*ラクトバチルスの種別の評価はできません。 -
検査会社の株式会社ビズジーンは、特許を保有する独自の核酸解析技術を持ち、その技術を使って分析します。
検査会社の株式会社ビズジーンは、特許を保有する独自の核酸解析技術を持ち、その技術を使って分析します。
株式会社ビズジーンは、大阪大学産業科学研究所発のベンチャー会社であり、遺伝子検査に関して高い技術力と熟練された研究者、検査員達を有しています。 -
費用対効果の高いqPCRベースの遺伝子検査で、次世代シーケンサー(NGS)と相関性があります。
社内データでは、NGSとの相関は0.9545と高い相関を誇ります。
- 検査結果は検体受領後3~4週間でお届けします。
- 本製品及び本検査は研究用製品です。疾病に罹患しているかどうかを判定するものではありません。
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不妊症のリスク
ラクトバチルスが減少すると、膣内環境が悪化し、精子の移動や生存が困難になるため、受精の可能性が低下します。
また、着床や妊娠、流産や早産にも影響すると言われています。 -
細菌性膣炎のリスク
ラクトバチルスは膣内のpHを低く保つため、病原菌の増殖を抑える役割があります。
ラクトバチルスが減少すると、細菌性膣炎のリスクが増加します。 -
性感染症のリスク
ラクトバチルスは病原菌の侵入を防ぐバリアとして機能します。
ラクトバチルスが減少すると、クラミジア、淋病、HIVなどの性感染症に感染するリスクが高まります。 -
においのリスク
ラクトバチルスが減少し、ガードネレラなどの嫌気性細菌が増殖すると、膣内の環境が変わり、不快な臭いの原因になることがあります。また、カンジダ(酵母菌)やトリコモナスといった他の微生物の増殖により独特な臭いの原因ともなります。
検査の流れ
- キットの説明書をお読みいただいたうえで、患者様ご自身で検体を採取していただきます。
- 検査に必要な情報をご記入の上、検体を同封の検体送付用封筒に入れて、検査センターへ郵送してください。
- 検査センターにて遺伝子検査を行います。検査には約3~4週間かかります。
- 検査結果は、ご登録いただいたメールアドレスにお送りいたします。